2021年8月11日水曜日

[組立補足] レジンパーツのツヤ・質感の調整について

 BOOTH への出品以降、「余剰パーツを活⽤する為の部品」を思ったよりも購入していただけているようです。ありがとうございます。

ただ、やはり、切除跡や、黒レジンがほこり・粉塵を吸着しやすく、白ぽくなるのが気になるというご相談もいただいていますので、補足記事を掲載させていただきます。

■小さめのカラーレジンパーツのツヤをお手軽に調整する方法。

黒レジンのパーツの切除跡や、ほこり・粉塵を吸着してしまう場合や、透明レジンパーツがやや曇りがちなのは、材料性質上、避け辛いのですが、概ねそのパーツをグロス(ツヤ有)にすることで解消する事が多いように思います。

このツヤの調整に、タミヤさんがスイーツデコ用に出している「つや出しニス」が、扱いやすく非常に便利です(「つや消しニス」も同様に扱いやすいので必要に応じて使い分けるとより効果的かと思います)。

この「つや出しニス」は以下のような特徴があります(私個人の感想も交じっております。〇は良い点、×はイマイチな点)

〇塗料種別としては、水性アクリル塗料で、刺激臭などは無く安全性が高い。
〇タミヤの水性アクリル塗料シリーズと同じ組成と思われ、薄め液等も流用可能。
〇キャップに筆がついており、マニュキュアのような使い方が可能で扱いやすい。
〇筆塗り用の希釈調整がされているので、使用前によく瓶をふる程度でそのまま使用可能。
〇失敗した場合、マジックリンを薄く希釈したものにつけおくと綺麗・簡単にはがせる
〇塗りムラが発生しにくい(やや多め目に盛ってならす感じで塗るとよいかと思います)。
×ただし、乾燥に時間がかかる

筆塗りでムラがでにくい=乾燥時間が長いというのは、塗料の一般的な関係なので、最後の乾燥時間がかかる点については致し方なしかなと思います。厚塗りした場合は、最低でも4時間以上は放置・乾燥が必要です(できれば一晩おくくらいが安全)

■適用例

軽く塗ってみた例です。事前のホコリ落としが不十分だったため、少しだけホコリを巻き込んで塗ってしまい、やや雑な感じになってしまいましたが「つや出しニス」を塗ることで、ほこり・粉塵を吸着しにくくなり、クリアパーツは透明度がやや増すような効果が得られます。

先に述べた通り、乾燥するまでかなり時間がかかりますので、できれば、持ち手として、割りばしに両面テープをまいてパーツを固定したうえで塗り、作業中と乾燥中は触らないようにすると綺麗に仕上がると思います。
また、乾燥後、塗りムラやツヤ具合が気になるようでした、2度塗りも大丈夫です。

※※事前に端材やランナー等で充分に試し塗りをし、効果を確認してから塗るのが安全です。

前項にも記載しましたが、失敗しても十分に薄めたマジックリンに浸すと綺麗にはがすことができますので、失敗もそれほど気にする必要が無い点は良いと思います。

タミヤの「つや出しニス」「つや消しニス」は、小さいパーツ単位であれば、デカールの保護にも使えますし、ブランクのフェイスパーツに瞳デカールを張った際の保護や艶出しにも使えるので、手を動かす事を厭わない方は、一本ずつ手元にあると便利ではないでしょうか。

以上、お役に立てれば幸いです。


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